誰かのために生きる

「自分の心が喜ぶ生き方」。これが私の永遠のテーマです。人気アニメ「アンパンマン」の歌にこんな歌詞があります。「何のために生まれて何をして生きるのか 答えられないなんてそんなのはいやだ」と。そしてたとえ胸の傷が痛んでも、愛…

7年後を目指して

苦難に耐え、競技に打ち込んできた気仙沼出身の義足の陸上ランナー、佐藤真海さんが、2020年オリンピック、パラリンピックの招致プレゼンターとして、涙を堪えながら語りかけた「スポーツには希望をもたらす力があります」という言葉…

頑張りを認め合う社会に

「この子を抱いて死のうと思ったことがあります」。目に涙を浮かべながらも、なぜか懐かしむように絞り出された言葉。ある障害者水泳大会で、メダルを手に誇らしげに手を振る我が子を見ながら、母親が呟いた一言です。生まれてくる日を楽…

得意分野 生かす道を

皆さんは自分が生まれた日が何曜日かをご存じですか?生年月日を口にした途端、「◯曜日生まれですね」と言われたら、曜日を当てる法則でもあるのかと思いますよね。ところが、知的障害を伴う自閉症のA君の頭の中には、どうやらカレンダ…

あきらめない指導

「もう一度立ちたい」「もう一度歩きたい」ー。事故などにより脊椎を損傷し、下半身不随となった方々の切実な望みです。介護する側の負担も、立つことができたら随分違うでしょう。脳や脊椎といった中枢神経は、ひとたび損傷を受けると、…

イルカと泳ぐ

「イルカと泳いでみたい」。そんな思いを抱いたことはありませんか?私にとってそれは、幼いころからの憧れでした。障害のある子供たちと日々触れ合うようになり、いつしかこの子たちと一緒に夢を叶えたいと思うようになりました。ある日…

羊水検査に思う

今では羊水検査により、おなかの中で障害の有無が分かる場合があります。特にダウン症は高い確率で分かります。羊水検査に反対するつもりはありません。それは、事前に我が子を迎える心の準備として必要と思えばこそです。ですが最近、障…

仲間がいたから

「息子がマネキンのようになってしまったのです。」わらにもすがる思い…。そんな母親の言葉でした。息子さんは、当時高校2年生の青春真っ只中。恋にスポーツに、将来の自分の姿に夢を抱いていたことでしょう。水泳部に所属し、インター…

ライバルは宝物

私は選手を育てる時、選手それぞれの練習プログラムは作りますが、障害ごとに選手を分けて泳がせることはしません。そしてこの練習方法が、結果的に日本のトップ選手を育てることになったと感じています。例えば、スピードを変えて泳ぐ練…

少女が認められた瞬間

「わー、すごいなあ!歩けないのに泳げるんだ」驚きと歓声、そして拍手が湧き上がりました。ある小学一年生のクラスで、初めて行われた水泳の授業での出来事です。少女には生まれながら二分脊椎という障害がありますが、聡明で頑張り屋さ…